「就活っていつから始めればいいの?」——大学3年生になった瞬間、周りがざわつき始めて焦る人は多いはずです。
結論から言うと、28卒(2028年3月卒業予定)の就活は大学3年の6月ごろから動き出すのが標準的です。ただしこれは「6月までに何もしていないと手遅れ」という意味ではありません。大切なのは、いつ・何が起きるのかという全体像を先に掴んでおくことです。
この記事では、28卒の就活スケジュールを月別に整理し、それぞれの時期に何をすべきかを解説します。
28卒の就活はいつから始まる?結論は「大学3年の6月」
就活の日程には、政府が経済団体に要請している一定のルールがあります。28卒の場合、大まかにはこうなります。
- 広報活動の開始:大学3年の3月1日以降
- 採用選考活動の開始:大学4年の6月1日以降
- 正式な内定日:大学4年の10月1日以降
この日程だけを見ると「本番は大学4年の6月か」と思うかもしれません。しかし実態は違います。多くの学生が動き出すのは、その1年近く前にあたる大学3年の夏です。理由はインターンシップにあります。
【月別】28卒の就活スケジュール一覧
| 時期 | 主な動き | やるべきこと |
|---|---|---|
| 大学3年 4〜5月 | 準備期間 | 自己分析、業界を広く知る |
| 大学3年 6〜9月 | サマーインターン | 応募・参加、ES/面接の練習 |
| 大学3年 10〜2月 | 秋冬インターン・早期選考 | 本命業界を絞る、企業研究 |
| 大学3年 3月 | 広報活動解禁 | 本エントリー、説明会参加 |
| 大学4年 4〜5月 | ES提出・Webテスト | 選考対策のピーク |
| 大学4年 6月〜 | 選考活動解禁 | 面接本番、内々定 |
| 大学4年 10月 | 内定式 | 正式内定、進路確定 |
大学3年 6月〜9月:サマーインターンシップ
就活の実質的なスタートラインです。サマーインターンの応募は5月下旬から6月にかけて開始する企業が多く、人気企業では選考(ES・面接)を伴います。
ここで押さえておきたいのが、近年のインターンシップは採用に直結しうるという点です。一定の要件を満たすインターンシップについては、企業がインターン参加者の情報を採用選考に活用できる仕組みになっています。「インターンは選考と関係ない」という前提は、もはや通用しません。
とはいえ、この時期に完璧なESを書ける人はいません。落ちること前提で数を出すのが正解です。夏に10社落ちた経験は、3月の本番で確実に効いてきます。
大学3年 10月〜2月:秋冬インターンと早期選考
秋以降は、より実務に近い内容のインターンや、少人数のワークショップが増えます。この時期の特徴は「早期選考」の存在です。
外資系、コンサル、IT、ベンチャーなどでは、3月の広報解禁を待たずに選考が進み、年内〜年明けに内々定が出るケースがあります。日系大手でも、インターン参加者向けに「特別ルート」の案内が届くことは珍しくありません。
この時期までに、受ける業界を3つ程度に絞っておくと動きやすくなります。絞るといっても捨てる必要はなく、「軸足を決める」程度のイメージで構いません。
大学3年 3月:広報活動解禁・エントリー開始
3月1日、就職情報サイトが一斉にオープンし、企業説明会の予約が始まります。ここからの2か月は、就活期間中もっとも忙しい時期です。
- プレエントリー(興味のある企業に情報請求)
- 会社説明会への参加
- ES(エントリーシート)の提出
- Webテスト・適性検査の受検
特にESの締め切りが集中するため、ガクチカ・自己PR・志望動機の「型」を2月までに完成させておくと、この時期の消耗が大きく変わります。Webテストの対策本を1冊やり切っておくのも、この時期までに済ませたい準備です。
大学4年 6月:選考活動解禁・面接本番
形式上は6月1日が面接解禁日ですが、実際にはそれ以前から面談・面接が進んでいる企業が大半です。6月1日は「内々定が正式に出せるようになる日」と捉えるほうが実態に近いでしょう。
6月中に内々定が出る学生がいる一方、この時期から動き始めても間に合う企業は数多くあります。夏〜秋にかけて追加募集を行う企業も多いため、焦って納得しないまま決める必要はありません。
大学4年 10月:内定式
10月1日に内定式が行われ、正式な内定となります。それまでの「内々定」は口頭やメールでの約束にあたります。
就活ルールは「あくまで目安」と考えたほうがいい理由
ここまで日程を紹介してきましたが、重要な注意点があります。この就活ルールは政府が経済団体に要請しているものであり、法的な強制力はありません。
そのため、以下のような企業はルールの外で動いています。
- 外資系企業:大学3年の秋〜冬に選考が本格化することが多い
- ベンチャー・スタートアップ:通年採用が中心で、時期を問わない
- IT・Web系:早期選考ルートが用意されているケースが多い
つまり、志望する業界によって「本当のスケジュール」は変わります。まずは自分が興味のある業界が、いつ動くのかを確認してください。この一手間だけで、出遅れのリスクは大きく下がります。
大学3年の夏までにやっておくべき3つの準備
1. 自己分析:過去の選択を振り返る
自己分析の詳しい手順は自己分析のやり方|3ステップで就活の軸をつくる方法にまとめています。やること自体はシンプルです。これまでの人生で「選んだ場面」を書き出し、なぜそれを選んだのかを掘り下げるだけです。
高校・大学・部活・アルバイト・留学など、分岐点は誰にでもあります。「なんとなく」で選んだつもりでも、書き出してみると自分なりの判断基準が見えてきます。その基準こそが、面接で語るべき「価値観」です。
2. 業界研究:まず「広く浅く」でいい
最初から1つの業界に絞る必要はありません。むしろ大学3年の春〜夏は、知らない業界を知る時期です。
世の中には、学生が名前すら知らない優良企業(BtoB企業に多い)が無数にあります。知名度で選ぶと選択肢を大幅に狭めることになるため、この時期は意識的に視野を広げておきましょう。
3. ガクチカの棚卸し:実績より「過程」を書く
「学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)」は、ほぼすべての企業で聞かれます。ここで多くの人が「すごい実績がない」と悩みますが、企業が見ているのは実績の大きさではありません。
見られているのは、課題をどう捉え、どう考え、どう行動したかという思考のプロセスです。アルバイトでもサークルでも、「何が問題で、自分は何をしたか」を言語化できていれば十分に通用します。
「出遅れた」と感じたときの巻き返し方
大学3年の冬や、4年になってから就活を始める人もいます。周りが内々定を持ち始めると強い焦りを感じますが、巻き返しは十分に可能です。
- 通年採用・追加募集を行う企業を探す:夏以降も採用を続ける企業は多数あります
- 大学のキャリアセンターを使う:無料で、しかも大学に届く求人は競争率が低め
- 就活エージェントに相談する:非公開求人の紹介やES添削を受けられる
特に見落とされがちなのが大学のキャリアセンターです。学内選考枠を持つ企業もあり、一般応募より有利に進むケースがあります。まず足を運んでみる価値は十分にあります。
まとめ:全体像を掴めば、就活の焦りは減る
28卒の就活スケジュールを整理すると、次のようになります。
- 大学3年6月〜:サマーインターンで実践経験を積む
- 大学3年10月〜:秋冬インターンと早期選考、志望業界を絞る
- 大学3年3月〜:広報解禁、ES提出とWebテストのピーク
- 大学4年6月〜:選考解禁、面接本番
- 大学4年10月:内定式で正式内定
ただし、これはあくまで標準的な流れです。志望業界によって実際の日程は前後しますし、出遅れても挽回する手段はあります。
就活の不安の多くは「何が起きるのか分からない」ことから生まれます。全体像さえ掴んでおけば、いま自分が何をすべきかは自然と見えてきます。まずは今月できることから、ひとつずつ進めていきましょう。

